ミウラさんの友達
読んだシリーズ第二弾。
主人公のミウラさんはトモダチとルームシェアをしてます。トモダチは宅配便でやって来ました。ミウラさんとの会話は「うん」「大丈夫」「そうなの?」とあと2つの言葉で済みます。
フル充電で20キロ歩けます。
言葉のすれ違いで友達と絶縁したミウラさんはロボットのトモダチをお迎えしました。
大人になるとささいなことで取り返しがつかない展開があったり、環境の違いでマウントの取り合いになったり、無邪気な関係でいられない。なんてこともあると思います。わたしはあった。
だからミウラさんがロボットをトモダチに迎えた気持ちが沁みる。
内側にこもるというより、友人関係のリハビリなのでは?人を信じてるからトモダチとの暮らしを選んだのかなあ。と、感じました。
最後はちゃんとトモダチを手放すのだけれども、前向きで少し寂しい。
ミウラさんはトモダチと会話してるようで、実のところ心の声を外に出して可視化ならぬ可聴化してるのかもしれない。声にしてみてはじめて気づく感情。再認識、再発見。
そんな読後感でした。